妊娠中の高血圧
妊娠したら、なんだか以前より血圧が高くなったみたい・・・。
妊娠中は、子宮の胎児に血液で栄養を送り続けますので、血圧が高めになります。少し血圧が高いぐらいでしたら、特に気にすることなくすごしても大丈夫ですが、上が140mmHg以上、下が90mmHg以上になると、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)といい、母子共に危険が伴います。
症状が出やすいのは、妊娠後期です。妊娠中期に妊婦高血圧症候群が発症すると、重症度が増し、早産や未熟児出産などの危険があります。妊娠高血圧症候群が改善されないままですと、出産中の脳梗塞や脳出血の危険があるため、自然分娩は難しくなり帝王切開での出産になります。
そのため、妊娠中は特に高血圧に注意するようにしましょう。定期健診を受けに行く時、かならず血圧を測るとおもいますが、この血圧もきちんと注意してください。特に、妊娠前から腎臓疾患がある、高血圧の家族がいる、食生活が偏っている、妊娠中に急激に太った、多胎児を妊娠中な方は、妊娠高血圧症候群にかかりやすいと言われています。
自分のためだけでなく、おなかの中の赤ちゃんを守るためにも、妊娠高血圧症候群にならないよう注意しましょう。
塩分は控えめ、薄味をこころがけ、卵や牛乳などたんぱく質・カルシウムを取り、十分な睡眠をとり、適度な運動を行うようにしましょう。
ただ、動きすぎると、尿たんぱくが出やすくなりますので、あくまで適度を心がけてください。
妊娠中は、色々なことを注意していかなければならないので大変だとは思いますが、母子共の健康のため、頑張りましょう。