高血圧改善のため喫煙はやめる

高血圧の治療で、タバコをやめろと言われた方が大半ではないでしょうか。

では喫煙の何が高血圧改善に悪いのでしょうか。

まず、喫煙自体、体に良いことではないのは、ご存知ですよね。タバコは百害あって一利なし。昔から良く言われています。

タバコの中に含まれる、ニコチンが喫煙により体内に入ると、交感神経を刺激し血管を収縮させます。そして血圧を上げるホルモンを分泌させるのです。更に、大量の一酸化炭素を吸い込んでいるわけですから、肺の中に一酸化炭素が充満します。喫煙をした時、脈が速くなっていると感じた方も多いでしょう。喫煙をすることによって酸素とヘモグロビンの融合を妨げ、血液内の酸素不足を引き起こすのです。

そして酸素不足を補うため、血液の送り出される速度があがり、血圧が上昇するのです。ニコチンは依存性が高いものなので、繰り返し長年にわたって喫煙されてる方が多いと思います。そのため高血圧改善どころか、悪い方へ悪い方へすすんでいってしまうのです。
喫煙は血圧を上昇させると共に、動脈硬化を起こす危険性が増します。更に、その煙には多くの有害物質や発癌物質が含まれています。

そして最近問題になっている、受動喫煙。これは、喫煙者の近くにいる人が、副流煙を吸い込むことですが、この副流煙は、喫煙者が吸い込んでいる主流煙よりも、有害物質・発癌物質が多く含まれているのです。喫煙をしていないのにも関わらず、喫煙者の近くにいるだけで体に害があると言っても過言ではありません。

そのため、高血圧の場合、患者が喫煙を辞めるだけではなく、一緒に暮らしているご家族も喫煙を辞めてもらう必要があります。

依存性が高いため禁煙には時間がかかるかもしれませんが、高血圧改善を目指すのであれば、やめるように努力する必要があります。



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