高血圧は病院での治療が必要
「高血圧ぐらいで病院に行けって周りがうるさいけど、ちょっと血圧が高いぐらいじゃない。大丈夫大丈夫!」
痛みもない、体の異常もない、自覚症状がほぼないと言われる高血圧は放置されがちです。しかし、高血圧を放置して病院へ行かないままだと、後々命の危険にさらされる可能性があります。
血圧とは、心臓のポンプ作用で血液が体内を循環するときにかかる圧力のことをいいます。高血圧は、この圧力が強いことを意味します。
通常より、圧力が強いということは、血液が流れる血管に負荷がかかるので、血管がもろくなってきたり、ポンプ作用で血液を送り出している心臓にも負荷がかかります。
そのため、日本人の死亡率が高いと言われている脳梗塞・脳出血・心筋梗塞などの合併症を引き起こす可能性が高くなるのです。
高血圧を放置していた結果、合併症を引き起こし倒れてしまう方は少なくありません。そうならないためにも、病院できちんと治療を受けることが大切なのです。
病院の治療はそう難しくも怖いものでもありません。高血圧の原因を調べ、血圧を下げ合併症を引き起こさないようにするため塩分を控える・アルコールを控えるなどの食事改善やストレス解消・運動不足解消・喫煙などの生活習慣改善指導、投薬治療を行います。
病院を受診することで、血圧が下がってきたからと病院通いを辞めたり、薬の服用を辞めたりする方もいらっしゃるようですが、決して自己判断をしないようにしてください。
病院での治療で血圧が下がっても、元の生活に戻したら、また高血圧に戻ってしまう可能性が極めて高いのですから。