高血圧とタバコ
タバコは百害あって一利なしと、良く言われるように、体の健康を害する嗜好品の一つです。
このタバコ、高血圧の人にとって大敵になります。タバコと高血圧なんて関係ないだろうとお思いになる方が多いでしょうが、因果関係はあります。
タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させるはたらきがあります。血管が収縮されるということは、血液の流れが悪くなり、体中に血液を送るために血圧を上げることになります。
タバコ1本で脈拍は20回前後、血圧は10mmHg前後上昇するといわれています。タバコは依存性が高いですので、喫煙者の方は1日に何本も吸われると思いますが、そのたび血圧を上げているのです。高血圧の改善には大敵です。
また、動脈硬化を進行させる恐れもあり、心筋梗塞や脳血栓などの合併症の危険度もあがります。
更に、タバコはビタミンを奪ったり、有害物質・発癌物質を多く含んでおり高血圧以外の健康状態も悪化させるおそれがあります。最近では、タバコのパッケージ自体にも健康に害があると記載されているものが目に付くようになってきていますよね。それほど、タバコは害が出ることが多いのです。そう考えると、街で普通に売られているのが不思議なくらいです。
高血圧に限らず、他の病気予防改善にも、禁煙をお勧めします。依存性が高いので、直ぐにやめられない場合は、本数を徐々に減らしてみたり、禁煙グッズを使用してみたり、禁煙外来も最近は増えてきていますので、病院での改善を目指してみたりしては如何でしょうか。
もちろん、高血圧や他の病気で既に通院されている場合は、主治医に相談しましょう。